セキュリティ人材の不足は長年の社会課題となっています。専門性が必要になるため、育成に時間が掛かる、そもそも教育できる体制が整っていないなどの要因が挙げられます。このセキュリティ人材不足の解決に本腰を入れ始めたのがトレンドマイクロです。

 同社は今年1月、日本社会全体のセキュリティ意識を向上させることを目的に「サイバーセキュリティ・イノベーション研究所」を開設しました。同研究は三つのセンターを中核に据えています。そのセンターの一つにセキュリティ人材の育成を支援する「セキュリティ・ナレッジ&エデュケーション・センター」があります。

 セキュリティ・ナレッジ&エデュケーション・センターでは、企業の一般部門からIT、セキュリティ部門まで必要とされるセキュリティ教育サービスを提供。9月には、ソフトバンクのセキュリティ人材育成を支援するプロジェクトを開始するなど積極的な活動が目立っています。

 今後はパートナーへの展開にも注力していく方針です。同社の大三川彰彦副社長は「当社のサービスを受けたパートナーがその内容を基に自社のセキュリティ教育サービスを開発し、提供していくといったことも考えられる」と話していることから、将来的にはOEMのような形でサービスが拡販されていくと予想されます。

 セキュリティのトップベンダーであるトレンドマイクロの教育サービスと聞けば、興味を持つ企業も多いはずです。サービスを利用する企業が増え、優れたセキュリティ人材が創出されることを期待します。(岩田晃久)

【記事はこちら】
トレンドマイクロ セキュリティ人材不足はDXの成否を左右する 自社ノウハウを提供し、育成を後押し