今日は何の日

<今日は何の日>9月5日『国民栄誉賞の日』

2022/09/05 09:00

週刊BCN 2022年09月05日vol.1937掲載

規定が曖昧な理由は?

 王貞治氏の通算ホームラン数世界記録は、当時の国民全体の関心事で、国が表彰するべきという声が高まっていた。しかし、スポーツ選手への顕彰は前例がなく、条件を満たす賞もなかったため、王氏を讃えるという目的のために福田赳夫元総理大臣が新たに国民栄誉賞を創設した。

 こうした経緯もあり、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定があるだけで、選定や顕彰時期は時の総理大臣の判断に委ねられることが多い。政権の人気取りとの批判もあるが、NHKが世論調査をもとに比較したところ、1998年以降で受賞の翌月に支持率が上昇したのは1度だけ(なでしこジャパンに授与した2011年の菅内閣)だった。

 受賞者はプロ野球選手と俳優が最多の4人。俳優は意外に思えるが、長谷川一夫氏、渥美清氏、森光子氏、森繁久彌氏が受賞している。過去に辞退したのも4人で、プロ野球選手のイチロー氏はこれまでに3度打診を受けたが断っている。近年では将棋棋士の羽生善治氏、囲碁棋士の井山裕太氏、フィギュアスケート選手の羽生結弦氏などが受賞しており、時代を映す鏡としての役割も果たしている。(雀)
 


由来
通算ホームラン数の世界最高記録を樹立した王貞治氏が、1977年9月5日に日本初の国民栄誉賞を受賞した。「国民栄誉賞表彰規程」に基づき内閣総理大臣が表彰するもので、2022年8月時点で26人1団体に授与している。
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