今日は何の日

<今日は何の日>2月12日『ブラジャーの日』

2024/02/12 09:00

週刊BCN 2024年02月12日vol.2002掲載

クーパーじん帯を守る

 乳房の美しい形を保つために欠かせないブラジャーは、現代女性にとって必須のアイテムである。脂肪や乳腺からなる乳房そのものはとても柔らかく、そのままでは形が崩れてしまうため、網状のクーパーじん帯で支えられている。

 クーパーじん帯は、1840年に英国の外科医で解剖学者のアストリー・クーパー氏が記述したことが起点となっており、一度伸びてしまうと元に戻らないことが特徴とされる。現代のブラジャーはクーパーじん帯が伸びないよう支える大切な役割を担っている。

 ブラジャーは形を保つためにワイヤーや硬いプラスチックなどで補強されており、留め具には金具が使われていることが多い。締めつけ感を嫌う人向けに硬い部品を一切使わないブラジャーや、寝るときにも使えるよう包み込むような柔らかさが売りのナイトブラ、激しい運動でも痛くならないスポーツブラなどさまざまな製品が開発されている。

 また、洗濯をするときに留め具が他の衣類に引っかからないよう洗濯網に入れて洗う煩わしさを解消するため、スポーツブラのように留め具をなくして、そのまま洗濯機で洗えるよう、利便性を向上させた製品もある。 (寶)
 


由来
日本記念日協会によれば、女性下着メーカーのワコールが制定。1914年2月12日に米国人女性のメアリー・フェルブス・ジェイコブ氏がハンカチをリボンで結んだブラジャーの原型となるものを考案し、特許を申請したことに由来。
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