▼若い世代の35%が週休3日を希望する─。そんなアンケート結果を目にした。ワークライフバランスを重視する傾向にあるとの話だが、中年の記者でも生活が成り立つなら週休7日でも構わないので、若者に限った事象でもなさそうだ。
▼とはいえ、世間では若い社員との向き合い方に悩む中堅社員は少なくない。昔ほど無理をさせられず、指導によっては「パワハラ」と受け止められかねない。人によっては「あまり深く関わらず、勝手に育つのを待つ」という考えもあるそうだ。
▼上から無理を押し付けられ、現代であれば「一発退場」もののハラスメントを散々受けてきた身からすると、良い時代になったと喜びたいところだが、育てる立場の人間にとっては、非常に深刻な悩みである。
▼ただ、かつてのようにパワハラ行為で締め付けるのも、育て方が分からないと放置するのも、結局は上の世代が安易な方法に逃げているだけ、とも言える。さまざまなリスクを回避しつつ、それぞれの社員に適した教育を考える。「言うは易し」ではあるが、それが現代のマネジメント層に求められる仕事なのだろう。週休7日なんて呑気なことは言っていられない。(無)