9歳の娘に「月5万円」
外資系金融機関の営業職でキャリアを積み現在は実業家として成功する著者が、自身の経験を踏まえてお金との付き合い方を分かりやすく伝える一冊。「基本的な金融リテラシーをわが子に授けるなら」という場面想定を中心にしつつ、仕事の向き合い方や時間の使い方、投資への姿勢など、現代の働く人たちに示唆を与えてくれる。
例えば、著者は会社員時代、お金持ちがどんな体験をしているのか観察して学ぼうと、海外出張の際には1泊だけ自費で一流ホテルに滞在。また、世界の情勢を知るため、頻繁に週末を海外旅行にあててトレンドをウォッチする。顧客である富裕層への提案力を磨く投資を惜しまなかったことで、仕事や事業での成功をつかんだようだ。
中でも驚くのは、9歳だった娘に月5万円を渡したというエピソード。大金に思えるが、単なる月ぎめのお小遣いではなく学校で必要な文具や洋服、友だち付き合いまで全てそれで賄うことになり、娘は自分で考えながら計画的にお金を使うスキルが身に付いたという。
正直、全て簡単にまねできるものばかりではない。ただ、試しに資金の許す範囲で著者の考えに倣ってみれば、今とはだいぶ違う世界が見えてくるのかもしれない。(実)
『自由にあきらめずに生きる 外資系金融ママがわが子へ伝えたい人生とお金の本質』
河村真木子 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン 刊 1870円(税込)