▼7月も中旬に差しかかっているが、本稿執筆時点では今月に入っても東京の最高気温が30℃に届くことはなく、比較的涼しい日が続いている。昨年はこの時期、すでに35℃を超える猛暑日を記録していた。欧米からは猛暑による都市機能の停止や死者のニュースが聞こえてくる一方、日本では「今年は冷夏になるのではないか」と感じてしまうほどだ。
▼そのように思いがちだが、実はそうとも言えない。気象庁のWebサイトで過去の7月の気温を調べてみると、上旬から連日真夏日となった直近数年のほうがむしろ異例で、今年の気温は平年値に近いことが分かった。また、冷夏につながるとされるエルニーニョ現象は確認されているものの、太平洋高気圧の勢力は活発とみられ、梅雨明け後の日本列島は今年も厳しい暑さに見舞われる見込みという。
▼企業の間では、恒例だった夏のイベントやセールを見合わせる動きも見られる。気象を正確に予測するのは難しいが、気温や湿度のデータは長年蓄積されており、それを基にあらかじめ対応を決めておくことは比較的容易だ。漫然と夏本番を迎えるのではなく、顧客や従業員の健康と安全を守りながら事業を継続するための備えを進めたい。(螺)