▼動画配信サービスを利用していると、コンテンツの視聴中に広告動画が挟まることがある。冒頭に流れる場合も多いが、興味深いのは、動画の合間で挿入される広告のタイミングの良さだ。会話や一連の流れを遮ることなく、場面転換に合わせるように自然に入ってくる。
▼無数の作品が配信されている点を考えると、手作業で設定しているとは考えにくい。AIなどを活用し、シーンの区切りや視聴体験への影響を踏まえて、設定しているのだろう。視聴履歴やアカウント情報から利用者の属性や嗜好を把握し、それに応じた広告動画の表示も技術的には可能だ。こちらもAIによって、よりパーソナライズされ、広告効果を高めていくかもしれない。
▼こうした仕組みは動画配信に限った話ではない。顧客データとAIを使い、最適なタイミングで最適な情報を届ける重要性は、多くの業界の営業・マーケティング業務に当てはまる。データ活用基盤の構築やAI分析環境の整備を含めた提案力の強化は、これから一層重要になる。顧客の業務や利用者の行動を深く理解し、新たな価値を生み出す支援こそが、今後の差別化のかぎになりそうだ。(駄)