▼「謎解きゲーム」が好きで、家族で毎年いくつか参加している。謎解きといっても、ここで指すのは紙と鉛筆を使って机上で解くパズルやクイズではなく、交通機関や徒歩で地域をめぐり、駅や街中で出題される問題を解いていく体験型のイベントだ。鉄道会社が休日の利用促進を目的に企画するものや、商業施設や遊園地の集客施策として行われるものが代表的だ。
▼全国の観光協会が、その地域の観光資源や文化をPRするために開催することも多い。ただ、私は各地のゲームに参加してきたが、その面白さには大きな差があると感じている。PRしたい施設への誘導やスポンサーの存在が露骨に見られると、せっかく謎の世界に没入していたのに、現実に引き戻されるようで興醒めな思いをする。
▼また、出題内容に工夫が乏しいにも関わらず、ストーリーだけがやたらと饒舌なイベントもしばしば見られ、これはゲームではなく、物語を一方的に読まされているような気分になる。どんな企画にも提供側の狙いがあるのは当然だが、その意図が透けて見えた瞬間、物語は終わってしまう。まずはコンテンツに夢中になってもらうことが、最高のPRなのだろう。(螺)