普及に日本移民が貢献
一般的な食品よりも高い栄養価を含むとされるスーパーフード。その代表格の一つがアサイーだ。アサイーはアマゾンを産地とし、赤道直下の強い紫外線や強烈な雨など、過酷な環境で育つことから、老化の原因にもなる活性酸素と戦う抗酸化物質であるポリフェノールなどを多く蓄える。古くからアマゾンの先住民の貴重な栄養源となる郷土食として親しまれてきた。
アサイーが持つ代表的な栄養素の一つが鉄分だ。生プルーンの約14倍の鉄分を含むとの説もある。効率的に造血機能を高める可能性を示唆する研究結果もあり、貧血の改善に高い効果が期待される。ほかにもカルシウムなどのミネラル類をはじめ、ビタミンEやビタミンK、ビオチン、アミノ酸、食物繊維など、多様な栄養素を含む。
アサイーの普及には日本人移民が大きく寄与した。1999年に日系農協のCAMTAが運営するフルーツ工場にてアサイーの搾汁ラインを新設したことで量産化が進み、アサイーは産業として確立されるようになったという。これを機に遠方への輸送も促され、ブラジルの各地に加え、海外へと運ばれることとなった。海外由来のスーパーフードのイメージが強いが、歴史を知ればぐっと身近な食材と感じられるようになる。(石)
由来
アマゾンフルーツなどの輸入販売を手掛けるフルッタフルッタが制定した。日付は1929年のこの日、産地でアサイーの産業化に尽力した日本移民の第1回移民船がアマゾン川河口の都市ベレンに到着したことによる。