店頭流通

エレコム UPnP対応の低価格ルータ

2002/06/17 18:45

週刊BCN 2002年06月17日vol.945掲載

 

 ブロードバンド普及の大きなポイントとなるブロードバンドルータの低価格化傾向が強まるなか、ユニバーサルプラグ&プレイ(UPnP)対応でプリントサーバー機能をもつ新製品が9000円を切る価格で登場、ルータ市場は新たな競合の時代に突入した。

 UPnPは、あらゆるデバイスを難しい手順なしにIPネットワークに接続するための仕様である。

 UPnPの具体的なアプリケーションとしてはウィンドウズXPのウィンドウズメッセンジャーがあり、このビデオチャット機能などを利用するにはUPnP対応ルータが必要なことから、ルータ各社はその対応を表明していた。

 このUPnPに本格対応したブロードバンドルータとしてエレコムが今月から発売するのが、「LD-BBR4L2」(43Mbps、8800円)と「LD-BBR4M2」(90Mbps、1万3800円)の2機種。

 SOHO以外に一般家庭需要を強く意識した価格設定によって、激戦続くルータ市場で新たな需要拡大を図る。

 普及価格の「LD-BBR4L2」のスループット実測値は11.7Mbps、上位版「LD-BBR4L2」の実測値は47Mbpsと報告されている。

 光ファイバーのスループット実測値が40Mbps前後である現状を考慮すると、今回の2機種が今年のルータ市場における台風の目となる可能性も強い。
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