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CPUの価格変動推移

2002/07/22 16:51

週刊BCN 2002年07月22日vol.950掲載

 東京・秋葉原のパーツショップで、CPUの値下がりが目立っている。週単位で見ると、一時的に価格が上昇に転じる週もあるものの、AMD、インテルともに意識して価格競争を行っている。インテルのジョン・アントン社長は、「価格競争はユーザーにとってマイナスにはならない」と、価格競争に肯定的だ。

ハイエンド製品の単価下落
売り上げ上昇につながる


 東京・秋葉原のパーツショップで、CPUの値下がりが目立っている。週単位で見ると、一時的に価格が上昇に転じる週もあるものの、AMD、インテルともに意識して価格競争を行っている。

 インテルのジョン・アントン社長は、「価格競争はユーザーにとってマイナスにはならない」と、価格競争に肯定的だ。

 BCNランキングによるCPUの販売推移を見ても、7月8-14日の週で1位となったPentium4 2.26GHz(Northwood Cache=512K FSB=533MHz)、2位だったPentium4 2.0AGHz(NorthWood Cache=512KB)のいずれも急速に単価が下落。それにともない売り上げが上昇している。しかし、3位のPentium4 1.6AGHz(NorthWood Cache=512KB)は、必ずしも売れ行きと単価下落のカーブが一致しているわけではない。Pentium4 1.6AGHz(NorthWood Cache=512KB)の価格は、1万8000円台から1万7000円台で変わらずに推移し大きな変動はないが、売れ行きは単価と相関性なく上下している。

 単価の変動で売れ行きが上がるのは、Pentium4 2.26GHz(Northwood Cache=512K FSB=533MHz)やPentium4 2.0AGHz(NorthWood Cache=512KB)のような発売後間もない新製品で、単価が高い製品に限られる。新しいCPUは、既存製品と同程度の価格帯となるなど、ある価格帯に突入すると売れ行きが伸びる傾向にある。販売店が最も利益の高いビジネスができるのもこのタイミングといえるだろう。
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