PC販売店の体力測定

<PC販売店の体力測定>弟4回 コジマ

2002/07/22 18:45

週刊BCN 2002年07月22日vol.950掲載

 コジマは2001年度(02年3月期)単体決算で売上高が4950億円、前年度比2.3%減と、とうとう前年度実績を下回った。業績にブレーキがかかった要因は、既存店の売上減と新規出店27店舗の貢献度合いが小さかったこと。ちなみに、既存店の売上高は前年度に対し20.6%減と大幅な減少となった。01年度での出店状況をみると、新規27店、増床4店、スクラップ3店で総店舗数は254店。差し引きで、前年度に比べ28店増加している。店舗効率をみると、ペースダウンがみられる。1店当り売上高が19億4900万円と前年度に対して2億7300万円低下し、20億円を割り込んだ。(DRC(データリサーチ社)・代表取締役 青木康祐)

 売上総利益は01年度で783億8000万円、前年度比2.1%減となった。売上総利益率でみると15.83%、前年度に対し0.04ポイント増加するとともに14社平均15.76%も上回っている。しかし、販管費は767億2800万円と前年度比で28.9%増加しており、新店舗の出店コスト、人員増による人件費の増加で販管費が膨らんだ形となっている。販管費率でみても16.81%、前年度に対し1.90ポイント上昇しており、14社平均15.84%に比べても0.97%高くなっている。97年度から00年度まで14%台を維持してきたのが崩れた格好となった。

 こうした販管費の増加により、営業段階での損益は48億5300万円の赤字。営業外収益としてメーカーからの販促協賛金75億1500万円が加わって、何とか経常損益は20億9700万円の黒字を保った。経常利益率は0.42%と低い。02年度の売上高は前年度比11.1%増の5500億円、経常利益は同2.5倍の50億円を計画している。新規13店舗の出店で売上増を目指す。出店は上期に10店舗と集中する傾向にあり、7月だけでもNew関西空港店(大阪府田尻町)、New梶ヶ谷店(川崎市高津区)、New有松(愛知県大府市)、New坂戸(埼玉県坂戸市)と4店を出店。一方、下期では3店舗と出店は少ない。
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