8月24日、Mac OSの新バージョン「Mac OS X バージョン10.2」が発売された。東京・有楽町のソフマップでは、バージョン10.2に合わせ午前10時2分に発売カウントダウンを行ない、アップルコンピュータ・原田永幸社長、ソフマップ・山科光男社長によるテープカットというイベントを開催。会場には発売開始の1時間前から熱心なマックファンが行列をつくり、一時品切れになるほど、好調な滑り出しとなった。(三浦優子●取材・文)
ソフマップの山科社長は、ユーザーが行列をつくってカウントダウンに参加したことに、「パソコン本体は、夏モデルで価格が値上がりし、しかも斬新な商品が出てきてないこともあって、なかなか思ったように売れ行きが伸びない。それを考えると、Mac OS X発売イベントでお客さんが店に足を運んでくれたことはうれしい限り」と満足そうな様子を見せた。
このMac OS X v10.2の発売イベントを、1995年のWindows 95発売時点と比較すれば、規模、影響力は決して大きなものとはいえないかもしれない。昨年のWindows XPの発売イベントが、予想よりも盛り上がらなかったことから、「発売カウントダウンのようなイベントは、すでに必要ないのではないか」という声が販売店側からあがっていることも事実だ。
しかし、Mac OS X v10.2の発売で販売店が予想以上に盛り上がったのを見ると、コアユーザーに向けたイベントは効果があることを、改めて痛感した。Windows 95のような、社会的にパソコン市場の盛り上がりを告知するためのイベントを作り上げることは難しいかもしれないが、確実に製品を購入するユーザー向けのイベントであれば、店側にプラスとなる。現在、パソコン市場は伸び悩んでいる。販売店も思うように売り上げを伸ばすことができない。そうした時期には、確実に顧客を店舗に呼び込むイベントの効果は無視できない。
8月24日、Mac OSの新バージョン「Mac OS X バージョン10.2」が発売された。東京・有楽町のソフマップでは、バージョン10.2に合わせ午前10時2分に発売カウントダウンを行ない、アップルコンピュータ・原田永幸社長、ソフマップ・山科光男社長によるテープカットというイベントを開催。会場には発売開始の1時間前から熱心なマックファンが行列をつくり、一時品切れになるほど、好調な滑り出しとなった。(三浦優子●取材・文)