店頭流通

PCサクセス 月間の売り上げが10億円突破

2003/01/06 16:51

週刊BCN 2003年01月06日vol.972掲載

 パソコンショップ「PC-Success(サクセス)」を運営するサクセスは、2002年12月の売上高が10億円を超える見通しだ。02年11月の売上高は7億5500万円と過去最高を記録。パソコン市場が低迷するなか順調に売り上げを伸ばす。

 売上高が伸びているのは、ネットショップ「サクセス・インターネット通販」が好調なことが最大の要因。営業部の菅野貴広マネージャーは、「サイトの売上高は全体の80%以上を占める。ネットショップの販売を強化し、10億円規模の売上高を維持し続ける」と意気込む。

 また、「ネットショップは、今後淘汰が進むだろう。価格を安くするだけでは生き残るのが難しい。手に入りにくいものや、顧客にとって有益な情報を配信することが重要だ」と指摘、03年1月中にリニューアルを行い、「使い勝手がよいサイトに仕上げる」という。

 サイトの商品は約1万アイテムを揃える。パーツと周辺機器がそれぞれ40%で、パソコン本体が20%。パーツの売上高が5割を占めており、液晶ディスプレイなども売れ筋だ。

 ユーザー層は、男性が大半で、年齢は20-60歳代と幅広い。30歳代が50%を占め、60歳代は約1割。以前は上級者層の購入が多かったが、「問い合わせメールの質問が、パソコン用語を教えて欲しいといった初歩的な内容が多いことから初心者層の購入も増えている」としている。地域別では、関東圏と関西圏で5割以上を占める。

 実店舗があるということも信頼性の点でメリットとなる。「サイトと実店舗の双方があったからこそ、相乗効果でビジネスが拡大した」としている。
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