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トレーニングソフト市場

2003/03/17 16:51

週刊BCN 2003年03月17日vol.982掲載

 ソースネクストの1980円シリーズが売れ始めた。BCNランキング3月3-9日までのトレーニングソフト部門の週次集計では、ソースネクストの本数シェアが48.3%、金額シェア36.5%と、販売本数で半数近いシェアを獲った。シェアを押し上げたのは、本数シェア12.9%を獲った「特打ヒーローズ名探偵コナン」と、同12.3%の「特打」で、いずれも1980円シリーズだ。

ソースネクストがシェア伸ばす 1980円戦略で攻勢

 昨年12月(月間)の同部門では、ソースネクストの本数は23.0%、金額は22.6%だった。単価を半額に下げて2倍の販売本数を達成しただけでは、単純に計算して金額シェアは同じことになる。だが、「特打」などの看板製品を半額にしたことで、他の半額でない同社製品の販売にも弾みがつき、金額シェアの拡大に結びついた。松田憲幸社長は、「一度値下げすれば、二度と元の値段には戻せない」と不退転の決意で、1980円ソフトの路線を突き進む。3月21日からは、一連の1980円シリーズの“目玉”であるトレーニングソフト「特打ファンタジーくまのプーさん」と、ウイルス駆除ソフト「マカフィーシリーズ」が店頭に並ぶ。「本番はこれから」(同社)と期待を高める。

 4月中旬には、今回2月28日から販売を始めた1980円の「特打シリーズ」などに続く、次の戦略を発表する。すでに発表済みの特打シリーズやマカフィーシリーズ、ユーティリティソフトの驚速シリーズに続く、新しい商材を発表するものと思われる。松田社長は、「店頭の露出度や買い得感を高めることがポイント」として、今後、1980円ソフトの品揃えを30-50種類に増やし、シェア拡大およびトップシェア分野を増やす計画だ。
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