店頭市場ピックアップ

外付けHDDの販売動向 主要ベンダー前年比2倍強の伸張

2003/05/19 16:51

週刊BCN 2003年05月19日vol.990掲載

 外付けハードディスクドライブ(HDD)が依然として好調だ。メルコとアイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)の2強体制が続き、両社とも前年同期比200%強の販売台数を維持している。ロジテックは同100%前後を堅調に維持する。

テレビ番組の録画需要に期待高まる

 外付けハードディスクドライブ(HDD)が依然として好調だ。メルコとアイ・オー・データ機器(I・Oデータ機器)の2強体制が続き、両社とも前年同期比200%強の販売台数を維持している。ロジテックは同100%前後を堅調に維持する。5月5-11日のBCNランキング週次集計によるベンダー別シェアは、メルコが台数シェア45.8%、金額シェア44.4%、I・Oデータ機器が台数シェア41.6%、金額シェア39.8%、ロジテックが台数シェア8.8%、金額シェア9.6%と、メルコとI・Oデータ機器の強さが際だつ。

 家庭用パソコン関連市場は、全般的に厳しい状態が続いているものの、外付けHDDは、前年比2倍強の成長を続ける。4月の月間集計によれば、メルコの前年同月に対する比較は台数ベースで202%、金額ベースで181%、I・Oデータ機器が台数ベースで275%、金額ベースで234%、ロジテックが台数ベースで93%、金額ベースで79%と、メルコとI・Oデータ機器の伸び率が高い。

 この背景には、映像など大容量コンテンツを記録する需要が高まっていることが挙げられる。先進的なユーザーから順に、ブロードバンド回線を使って得たコンテンツ類の保存場所をHDDなどの大容量ストレージ(記憶装置)に求めている。メルコの牧誠社長は、「ストレージに対する需要は、今後も堅調に伸びるだろう。当面のヤマ場はテレビ番組の録画にある」と分析する。来年中にはHDDの容量が、売れ筋で220-240ギガバイト、最大容量で300ギガバイトに増える見通し。複数のテレビチャンネルを1週間連続で録画することも可能になるという。
  • 1