東京・秋葉原電気街に店舗を構えるPCセレクトは、中古パソコンの拡販に力を注ぐ。同商材の売上比率は月平均で5%弱。同店の運営会社エスエスケーの社長でもある木田佳明店長は、「中古パソコンは年々成長しており、今後も伸びていく。そのため、販売をうまく軌道に乗せていきたい。まずは、近い将来に10%まで売上比率を引き上げる」と意気込む。

中古パソコンで利益確保

 同店では、個人からの買取りと企業からのリース品を販売している。「中古でも状態がよいものは、商品として出した途端に売れる」としており、売れ筋商材を把握し、個人から厳選して買取ることやリース品を仕入れることの必要性を語る。

 同店の中古品情報は、激安店が集まるサイト「価格.com」に掲載している。問い合わせはパソコン上級者からがほとんどだ。しかし、「最近では、初級者や高齢者が購入するケースもある。パソコンの知識が向上したことで用途に合ったものを選ぶユーザーが増えている。値段が安いので、中古を求める傾向が高まっているのではないか」とみている。また、「中古品は実際に目で確かめて購入したいというユーザーが多い」ことから、顧客が来店する場面を増やしていく。現段階では、「来店者が極端に多くなったという印象はない」ものの、外付ハードディスクドライブや記録型DVDなどの品揃えを強化し、リピート率向上につなげる。

 中古品以外では、デジタルカメラが売れ筋となっている。台数ベースでは、「パソコン本体の2-3倍になる月もある」という。同店は激安店という位置づけで、「薄利多売なビジネスだ」という。新品パソコンの売上比率は7割以上を占めており、「価格競争が激化しているため、ますます粗利率が低くなっている」と打ち明ける。2003年度(03年9月期)は、「売上高は横ばいで、利益が下がる」見通し。しかし、「競合他社に負けない価格は継続する」としている。新品パソコンの購入者は、周辺機器を購入する固定客になる要素をもっているからだ。そのため、比較的粗利率が高い中古品を拡販していくことで、売上高が上がらなくても利益確保を確実にしていく。(佐相彰彦)