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オフィス2003の販売動向

2003/11/10 16:51

週刊BCN 2003年11月10日vol.1014掲載

アップグレードが大半を占める

前バージョンと比較し価格は上昇へ

 マイクロソフトオフィス2003(オフィス2003)の発売後10日間(10月24日-11月2日)におけるBCNランキング統合ソフト部門の販売本数シェアは、「プロフェッショナル版アップグレード」(平均実売価格3万5100円)がトップの27・4%を占めた。2位は「同アカデミックパック」(同3万800円)で19・3%、3位は、「同パーソナル版アップグレード」(同2万400円)で9・0%だった。上位1-4位までアップグレード版が占め、すでに旧版のオフィスを所有しているユーザーが購買層の中心であることを示している。

 統合ソフト部門の同期間におけるマイクロソフトのシェアは、大型商材の発売の影響もあって、販売本数で94・7%、販売金額で98・4%にまで達した。マイクロソフトオフィスシリーズの強さを改めて示した格好だ。2001年6月発売のオフィスXPと比較して、アップグレード版の購入比率は大きく変わらないものの、平均実売価格はオフィスXP発売後の1週間をサンプルにして比較すると、若干上昇した。売れ筋の「プロフェッショナル版アップグレード」で比較すると、オフィスXPが3万4100円であるのに対し、オフィス2003では3万5100円となった。

 「プロフェッショナル版アカデミックパック」では、オフィスXPの2万8600円に対し、オフィス2003では3万800円と2200円値上がりした。「パーソナル版アップグレード」では、オフィスXPの1万9500円に対し、オフィス2003では2万400円と、売れ筋商材で小幅な価格上昇が見られた。また、今回のオフィス2003は、動作する基本ソフト(OS)をウィンドウズXPおよび同2000のみに限定しているため、オフィスXPに比べて「販売本数で1-2割少ない」とマイクロソフトでは見ている。このため、発売のタイミングで販売本数を伸ばすのではなく、年間を通じて安定した販売を見込んでいるものと思われる。
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