店頭流通
リアプロジェクションテレビ 大手メーカー、CESで相次ぎ発表 米市場で普及の兆し
2005/01/17 16:51
週刊BCN 2005年01月17日vol.1072掲載
米ラスベガスでこのほど開催された世界最大の家電およびコンピュータ関連展示会「2005インターナショナルコンシューマエレクトロニクスショー(CES)」会期中にセイコーエプソン、富士通ゼネラル、日立製作所、松下電器産業、三洋電機、ソニーの6社が高温ポリシリコンTFT液晶パネルを3枚使用する3板方式「3LCD」のリアプロジェクションテレビの普及活動を行うコンソーシアムを結成したことを発表した。
ソニーは3LCD方式の70インチリアプロジェクションテレビを自社のブースで展示。今年1月に米国で販売する予定だという。
シャープも56および65インチのデジタルライトプロセッシング(DLP)方式のリアプロジェクションテレビを米国で発売すると発表。東芝も52および62型のDLPプロジェクションテレビの米国市場投入へ向けて注力することを表明した。
大型ディスプレイに対するニーズが高い米国だけに、展示会場ではリアプロジェクション方式の大画面テレビが人気を集めていた。
そのほかにも薄型テレビでは、東芝がキヤノンと共同開発しているSED(表面電界ディスプレイ)パネルテレビを、今年中に日本および北米市場に投入することを表明。サムスン電子は、昨年12月に韓国で発表した世界最大102インチのプラズマテレビを初めて一般公開した。
薄型テレビ市場は米国でのリアプロジェクションテレビの製品ラインアップ拡充だけでなく、今後は日本市場向けのサイズで投入される可能性もある。今年は、薄型テレビ市場で本格的にリアプロジェクションテレビも登場してきそうだ。
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