店頭市場ピックアップ

DVD・HDDレコーダーの販売動向

2005/03/07 16:51

週刊BCN 2005年03月07日vol.1079掲載

ソニー、首位をキープ

シェア争いが白熱

 DVD・HDDレコーダーの店頭販売でソニーがトップを維持している。2004年の年末商戦向けに発売した「スゴ録」が堅調な販売で首位キープに貢献。しかし、2位以下のメーカーも虎視眈々とトップを狙っている。シェア争いが一段と激しくなっており、各メーカーとも予断を許さない状況が続いている。

 BCNランキングによれば、05年2月14-20日のメーカー別販売台数シェアではソニーが18.8%を獲得。昨年11月に販売を開始した「スゴ録」シリーズがユーザーから好評を得ている。機種別販売台数シェアでは、同シリーズの「RDR-HX50」が6.9%でトップ、「RDR-HX70」が4.7%で2位にランクインしている。

 2位を獲得したのは東芝。1月中旬までは松下電器産業の後を追う格好で3位にとどまっていたが、各家電量販店が実施している「新春セール」などのキャンペーンが終わりに近づく1月24-30日で18.2%のシェアを獲得し松下を追い抜いた。以来、4週連続で2位をキープ。「RD-Style」シリーズの「RD-XS36」や「RD-XS46」が機種別台数シェアで上位10機種以内に入っていることが大きく寄与している。

 松下は機種別台数シェアで「DIGA」シリーズの「DMR-E87H-S」が4.2%で3位、「DMR-E250V-S」が3.7%で4位と好調な販売をみせているものの、東芝と比べ、商品ラインアップが少ないことから3位に転落した。

 多くのショップは、「DVD・HDDレコーダーの販売は、昨年の冬商戦が前年同期の3倍程度を上回る売り上げ」と、依然として好調に販売が推移していると話す。しかも、「DVDメディアも売れる」と、利益率が高い商品の販売にもつながっていることを挙げる。

 最近では、量販店だけでなくパソコン専門店でもDVD・HDDレコーダーを扱うショップが増えており、市場規模がますます拡大する可能性が高くなっている。
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