店頭流通

コレガ PoE製品の拡充を進める 電源ケーブルの削減が可能に

2005/06/27 18:45

週刊BCN 2005年06月27日vol.1094掲載

 ネットワーク機器メーカーのコレガ(加藤彰社長)は、LANケーブルを使って電源を供給するパワー・オーバー・イーサネット(PoE)製品を増やす。現在は、無線LANのアクセスポイント向けのPoE製品が中心だが、早ければ今年8月以降をめどにスイッチングハブなどにも対応したPoE製品を新しく投入する予定だ。

 無線LANのアクセスポイントやスイッチングハブなどのネットワーク機器は、LANケーブルの他に、電源を供給する電源ケーブルを接続する必要があった。PoE製品を使えば、通信用のLANケーブルを使って電源をネットワーク機器に供給できるため、電源ケーブルを接続しなくても済む。

 既存の無線LANアクセスポイント向けのPoE製品が順調に売れていることから、スイッチングハブなど他の通信機器でもPoE対応を進めることで、「使い勝手の向上を目指す」(加藤社長)という。

 コレガは、一般コンシューマ向けの製品を中心としているが、PoE対応など使い勝手の向上を進めることで、SOHOなど企業向け市場の開拓にも力を入れる。年内には企業で使うことを想定して、ネットワークシステムのダウンタイムを極力少なくする無停止型の製品や情報セキュリティをより強化した製品を増やす。

 同社の主力製品である無線LANは「企業での普及はこれから本番を迎える」(同)と、無線LANに対する企業の需要は今後さらに拡大する可能性は大きいと予測している。

 同社では、これを後押しする施策としてPoE対応製品の拡充やダウンタイムの削減、情報セキュリティの強化を進める。こうした技術開発を家庭向けの製品にも応用していく方針で、家庭と企業の双方でシェアの拡大を推し進めていく。
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