店頭流通

コジマ 「NEW加須店」をオープン 初年度は売上40億円を狙う

2005/11/07 18:45

週刊BCN 2005年11月07日vol.1112掲載

 家電量販店のコジマ(小島章利社長)は、埼玉県加須市に「NEW加須店」を05年10月29日にオープンした。加須市を中心に顧客を増やし、初年度に売上高40億円を狙う。

 同店は、小型店だった「加須店」を今年度早々に閉鎖、大型店舗の「NEW加須店」としてリニューアルした店舗。延床面積3662平方メートル、売場面積が2087平方メートルと、従来の加須店に比べて4倍の面積に拡大している。地上3階建ての構成で、1階が90台弱を収容できる駐車場、2階でエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの白物家電、3階でパソコンと関連機器をはじめ、薄型テレビやDVDレコーダー、携帯電話などデジタル情報機器を取り扱う。商品数は約1万アイテムに上り、充実した品揃えを集客アップのポイントとしている。

 オープン初日は、オリジナルモデルのパソコンを9980円(10台限定)や、7800円のデジタルカメラ、3万9800円で販売する20V型の液晶テレビなどを目玉に特別セールを実施。開店前には約1200人が行列を作った。多くの顧客が集まったことや雨がぱらつく天候だったことなどから、10時の開店時間を20分早めた9時40分に変更。開店後は、店内が多くの来店者で混雑していることに加え、行列がますます長くなるという状況が約1時間は続いた。

 塚原正彦店長は、「多くのお客さんが来店してくれて幸先の良い立ち上がり」と自信を見せており、「他店に負けない品揃えと、笑顔を基本に、それぞれのお客さんに合った接客を徹底することで、リピーターを増やしていく」とアピールする。

 埼玉県加須市には、ヤマダ電機など大手家電量販店が出店していない。塚原店長は、「競合店はない」と断言しており、「早い段階で当社が掲げる“地域一番店”を目指す」としている。コジマにとっては、埼玉県が全国で最も店舗数の多い地域。NEW加須店は、県内で26店舗目の出店となる。他社が店を構えていない地域での出店は、埼玉県のマーケットシェアを一段と伸ばすためのカギ。同店は、戦略的店舗の1つとして位置付けている。
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