店頭流通

弥生 最新の弥生シリーズ発売 経営診断サービスを提供

2005/11/14 18:45

週刊BCN 2005年11月14日vol.1113掲載

 弥生(平松庚三社長)は、スタンドアローン版の業務ソフトウェア「弥生」シリーズ最新バージョンを12月2日にパソコン量販店などで発売する。旧版に比べ、集計機能などに大幅な改善を加えたほか、「弥生サポート&サービス」契約ユーザーに対し、新たに「経営診断サービス」を提供。また、親会社のライブドアと連携したサービスなどを拡充させた。「弥生」シリーズは昨年度1年間で約11万3000本を出荷。今年度(2006年9月期)は、約11万8000本に微増すると予測する。

 最新バージョンは、「弥生会計06」、「弥生販売06」、「弥生給与06」、「やよいの青色申告06」の4製品。改善機能として、「弥生会計06」では、科目別税区分表に消費税額などの集計機能を追加した。「弥生販売06」は初期画面から「弥生のお知らせ」や「FAQ」などの最新情報をネットで受信できる機能や印刷帳票、対応サプライなどを強化。「弥生給与06」には今年から来年にかけて実施される老年者控除の廃止や定率減税の縮小などの法令改正に対応するため、税額表を自動更新する機能を新たに盛り込んだ。

 また、弥生サポート&サービスの契約ユーザーに対するインターネットを利用したサービスも強化した。金融機関の審査で使われる業界指標「クレジット・リスク・データベース(CRD)」を活用した「経営診断サービス」を新たに提供する。「ユーザー企業が会計データを当社の経営分析サーバーへアップロードすると、CRDで診断でき、プラス会計事務所のコメントを付ける」(竹之内学・執行役員プロダクトマーケティング担当)という。

 このほか、あおぞら銀行と提携した法人企業向け融資サービス「オンラインローン」と、ライブドア・クレジットが行う経営者向け無担保ローン「経営者応援ローン」など、資金調達に関連した支援サービスを利用できる。

 最新バージョンは、量販店や「弥生ビジネスパートナー(YBP)」、会計事務所の「弥生PAP」、eコマースチャネル、直販の形式で拡販するが、「来年度は、量販店での展開に加え、YBPを通じた販売比率も増えそうだ」(相馬一徳・取締役)と販売傾向を予測している。
  • 1