店頭市場ピックアップ

PCゲームソフトの販売動向

2005/11/21 16:51

週刊BCN 2005年11月21日vol.1114掲載

ソースネクストが首位に

市場は混戦、シェア争いに火花

 PCゲームの店頭販売でソースネクストが首位となった。BCNランキングでは、11月7-13日のメーカー別販売本数で13.7%のシェアを獲得。激戦のなかを一歩抜き出た格好だ。

 同社は、1980円など低価格でPCソフトの普及を狙った「コモディティ化」戦略の強化策として、今年9月にカプコンとゲームソフトの販売契約を結ぶなど大手ゲームメーカーとの連携を進めている。

 10月には30タイトル弱を市場に投入。タイトル数の増加がトップシェア獲得に寄与した。今後は、「今年度(06年3月期)末までに100タイトルまで拡充する」(松田憲幸社長)計画を立てており、PCゲーム市場で確固たる地位を築いていく考え。

 家電量販店やパソコン専門店では、「人気が高いPCゲームソフトは、発売当日に必ず行列ができる」という。ショップにとっては集客力を高め、固定客を増やすための重要な商材であることから、クリスマスなど商戦に向けてメーカー各社のシェア争いに拍車がかかりそうだ。

 機種別販売本数シェアでは、マイクロソフトの「フェイブル・ザ・ロスト・チャプターズ」が、11月7-13日に5.2%のシェアで首位に踊り出た。同製品は、ゲーム専用機「Xbox」用ソフトとして今春に発売したロールプレイングゲーム「フェイブル」のPCゲーム版。新しいストーリーやマップなどの追加機能が「フェイブル」ユーザーの注目を集め、同社のメーカー別シェアは11月7-13日に7.7%まで伸びた。

 日本ファルコムは、PCゲームのなかで人気の高いアクションロールプレイングゲーム「ザナドゥ」シリーズの20周年記念版として、「ザナドゥ・ネクスト特典版」を今年10月に発売。これにより、10月24-30日のメーカー別シェアでは、24.5%と圧倒的なシェアを確保したが、その後勢いは鈍り6.6%にとどまっている。

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