店頭市場ピックアップ

グラフィックスソフトの販売動向

2006/02/27 16:51

週刊BCN 2006年02月27日vol.1127掲載

メガソフトが機種別首位

2位以下は混戦模様

 春に向けて需要期を迎えるグラフィックスソフトウェア市場は、上位が熾烈なシェア争いを繰り広げている。1月第1週(1月1-8日)でソースネクストに首位を譲ったアドビシステムズが、その後は首位を堅持。2位以下は4社が混戦だ。

 直近の週(2月6-12日)では、機種別の販売台数シェアで、メガソフトの住宅デザインソフト「3Dマイホームデザイナー2006」が首位。昨年11月に出荷した新バージョンで、最新の住宅トレンドに合わせ建材や家具、家電など収録素材を一新したのが特徴。春先の住宅購入やリフォームを検討する家庭向けの需要が伸びているようだ。

 住宅デザインソフトでは、ソースネクストの「ズバリマイホーム」も同4位につけ健闘している。グラフィックス分野では異色ながら、同社の手書き風フォントを作成するソフト「まるで手書き」も、機種別シェアで上位を賑わしている。

 首位アドビの主力製品であるデジタル画像編集ソフト「Photoshop」シリーズに対し、コーレルが昨年10月に出した「Paint Shop ProX」は、今年序盤に善戦したものの、2月に入り勢いを落としている。一方、直近の週で「Photoshop」は高額版、廉価版ともに機種別シェアで10位以内に3機種が入っている。廉価版の画像編集ソフトとしては、初心者でもデジカメ画像の切り抜きをマウスだけでできるソースネクストの「Paintgraphic」シリーズも上位に位置し、同社の全体シェアを底上げするのに貢献している。

 画像編集ソフトは、入学式や春の運動会などの行事がある春先に、デジカメユーザーが購入する傾向にある。ここ数か月は、上記3社の争いがさらに激しくなりそうだ。

 一方、デザイン学校に入学する学生向けに3次元グラフィックスソフトも伸びている。イーフロンティアは同ソフト「Shade」シリーズで、ベンダーシェアで上位に食い込んでいる。

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