店頭流通

エプソン販売 フォトファインプレーヤー好調 当初見込みの2倍以上の売れ行き

2006/07/17 18:45

週刊BCN 2006年07月17日vol.1146掲載

 エプソン販売は、今年4月に発売したフォトファインプレーヤー「P-4500」が発売後「当初見込みの2-2.5倍の販売量」(鈴村文徳・販売推進部課長)を示し、発売後1年間で見込んでいた1万台を大きく上回る見込みであることを明らかにした。年間のトータルでは「2万台に達する勢い」だとみている。

 「P-4500」は80GBのHDD、3.8型液晶を搭載。デジタルカメラのメモリカードを挿入して画像データを転送すれば、ストレージビューワーとして利用するほか、動画や音楽を再生できる。2004年10月に初めて発売し、バージョンアップを図ってきた。当初は、ハイアマチュア層をターゲットに、裾野を広げていくことを狙ったが、実際にはプロカメラマンが購入者の多くを占めた。

 今回の好調の要因は、デジカメユーザーの拡大が背景にある。「デジカメのメモリカードが撮影した画像で一杯になった際に、不便を感じているユーザーが増えている。このため手軽に画像をバックアップできる製品のメリットが伝わりやすくなった」ことや、「画像の表示スピードや転送速度などパフォーマンス向上でユーザーの評価が高まった」ことも大きな要因としている。

 同社では、デジカメ市場の拡大にともない、膨らむ画像データの取り扱いで新たな解決策を求めるユーザーが増加傾向にあるとみている。こうしたフォトストレージの市場規模は「まだまだ小さいが、まずはデジカメ一眼レフユーザーをメインをターゲットに、アピール活動を続けていく」方針だ。
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