店頭流通

ソニー ウォークマンの新製品を投入 PCレスの携帯プレーヤーを提案

2006/10/23 18:45

週刊BCN 2006年10月23日vol.1159掲載

 ソニーは、ウォークマンの新製品として、携帯型音楽プレーヤー「Walkman S700F/S600シリーズ」を10月21日から順次発売する。また、HDDミニコンポである「NetJukeシリーズ」3機種も売り出す。

 同社は、今年春からパーソナルオーディオ事業、コネクト事業、ホームオーディオ事業、車載機器事業をオーディオカテゴリーとして一本化。それぞれの事業の製品を連動した提案を可能としている。今回の製品も、Walkman S700F/S600シリーズとNetJukeシリーズを連動させた機能を搭載し、店頭での提案も同様の切り口から進める考え。

 ソニーマーケティングの鹿野清取締役執行役常務は、「従来からのPC音楽スタイルに加えて、PCレス音楽スタイルを新たに提案したい。これまでのデジタルオーディオは難しい、と感じていた人たちにも使ってもらいたい」として、新たな市場開拓に乗り出す考えを示す。

 同社の調べによると、PCを使わずにコンポから音楽を転送したいと考えている携帯音楽プレーヤー購入希望者は、約4割に達しているとしており、これらの新規需要層の開拓を狙う。

 製品化に関しては、「ものづくりの原点にこだわり、音質を追求した」(ソニーコーポレート・エグゼクティブSVP・吉岡浩オーディオ事業本部長)としており、Walkman S700F/S600シリーズにはノイズキャンセリング機能をはじめとするクリアオーディオ機能を搭載。NetJukeにはS-Masterを搭載、アルミコーンスピーカーなどを採用した。

 鹿野取締役執行役常務は、「今年春には携帯音楽プレーヤー市場では約10%のシェアだったが、夏には20%強まで引き上げてきた。下期は、20%強のポジションをさらに高めたい」としている。
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