店頭流通

シャープ 「AQUOS」に2シリーズを追加 2回目需要と2台目需要を狙う

2007/03/05 18:45

週刊BCN 2007年03月05日vol.1177掲載

 シャープは、薄型テレビの新製品として、フルハイビジョンの液晶テレビAQUOS Rシリーズ5機種を、3月10日から順次発売する。42-65インチまで5機種を用意。キャッチフレーズを「AQUOS史上、最も美しい」とし、フラッグシップモデルと位置づける。「これまでに32や37インチを購入したユーザーの買い替えといった2回目需要をターゲットにする」(片山幹雄専務取締役)のが狙いだ。

 速い動きの映像もクリアに表示できる120Hzの倍速駆動を実現した「倍速ASV液晶パネル」を採用。明るい部屋でも、暗い部屋でもメリハリのある映像が楽しめる高コントラストを実現している。

 一方、ブラック、ホワイト、レッドの3色のカラーバリエーションを採用した32インチ、26インチ、20インチのAQUOS Dシリーズ12機種を新たに用意。「2台目需要」として、寝室や個室といったパーソナルテレビ需要にターゲットをあてる。

 これにより、既存のGシリーズとあわせて、3つの製品ラインアップを完成。「このラインアップを基本として、大画面でのシェア拡大をさらに加速する。とくに海外での大画面戦略に弾みがつく」としている。

 なかでも、Rシリーズでは、42インチよりも、46インチ、52インチの生産計画が最も多くなっており、亀山第2工場の第8世代パネルで最も効率よく生産できるサイズに、販売の中心を移行させる考えだ。

 今回の新たな2シリーズの製品投入によって、ターゲットが明確化されるとともに、大画面戦略が加速することになりそうだ。
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