店頭流通

コンパクトデジカメ 松下、富士フイルムが新製品を投入

2007/08/27 16:51

週刊BCN 2007年08月27日vol.1200掲載

いずれも女性がターゲット

 松下電器産業、富士フイルムが相次いでコンパクトカメラの主力となる新製品を投入した。

 松下電器が発表したのは、LUMIXシリーズのDMC-FX33、FX55、FZ18の3機種だ。他社に出遅れていた顔認識機能を採用したほか、「おまかせiA(インテリジェントオート)」を搭載することで、「失敗のないキレイな写真が簡単に撮れることを目指した」(パナソニックマーケティング本部商品企画グループ・品田正弘チームリーダー)という。主力となるFX33では、機能とスタイルにこだわる高感度な女性向けのお嬢様カメラと位置づけ、女性層への拡販を図る。

 同社では、ターゲットに合わせた商品開発を推進中。「その成果もあり、一部調査では20%の金額シェアを獲得。国内第1位になった」という。今回の新製品投入により、さらに事業拡大に取り組む考えだ。

 富士フイルムも、FinePixの秋モデルとして、F50fd、Z100fd、S8000fdの3機種を発表。先行している顔認識機能「顔キレイナビ」の強化に加え、最後発となる手ブレ補正機能を搭載した。

 同社電子映像事業部営業部の三ツ木秀之部長は、「独自技術の向上により、高感度と高画質を両立。誰もが、撮りたいシーンを、美しく、うまく撮るためのフルオート撮影機能を強化した。ここに、家電メーカーやカメラメーカーとは異なる、写真メーカーとしての製品提案がある」と強調する。同社が得意とする女性層、若年層への展開を強化していく計画だ。

 富士フイルムイメージングの杉原和朗社長は、「富士フイルムのシェアは約10%。高感度、手ブレ補正機能、フルオート機能を搭載した新製品により、約15%にまで引き上げたい」としている。

 BCNランキングによると、コンパクトカメラのメーカーシェアは、キヤノンが17.8%を獲得し首位。2位は、松下電器の16.4%、3位はソニーの15.2%。富士フイルムは、10.0%で6位となっている。
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