店頭流通

松下電器 薄型テレビの新製品 年末商戦向けに投入

2007/09/03 18:45

週刊BCN 2007年09月03日vol.1201掲載

37インチにも液晶をラインアップ

 松下電器産業は、薄型テレビ「VIERA」シリーズの新製品7モデルを9月1日から発売する。これまで、「37インチ以上はプラズマ」としていた方針を転換し、37インチにも液晶テレビを用意していく。37インチでは、フルハイビジョンは液晶、ハイビジョンはプラズマの2本立て戦略を打ち出す。

 松下電器が発売したVIERAシリーズの新製品7モデルは、年末商戦向けの主力製品となるものだ。すべての新製品をフルハイビジョンで投入した。

 今年6月に稼働した尼崎第4工場のプラズマパネルの新生産ラインを利用することで、パネルの性能向上とともに、コスト競争力を高めているのが特徴となっている。

 プラズマテレビの最上位となる「PZ750シリーズ」では65/58/50/42インチを用意。ミッドレンジの「PZ70シリーズ」では50/42インチの2モデルをラインアップした。売れ筋となるPZ70シリーズでは、50インチでも1インチあたり8000円を想定するなど、大画面化の普及に弾みをつける考えだ。

 また、液晶テレビの新製品として、フルハイビジョン液晶パネルを採用した37インチの「TH-37LZ75」を用意。これまでアジア市場向けに一部投入していた37インチ液晶テレビを国内向けにも投入する。

 同社パナソニックマーケティング本部・西口史郎本部長は、「リビングの標準は42インチ以上になるという当社の提案通りに、大画面化のニーズは現実的になってきた。その一方で、37インチがコモディティ化してきた。そこで、37インチにもフルハイビジョンを求めるニーズに対応する形で液晶テレビを用意した」と語っている。
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