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シマンテック セキュリティソフト最新版を投入

2009/10/07 18:45

週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載

 シマンテック(加賀山進社長)は、セキュリティソフト「ノートン」シリーズの最新版「ノートン 2010」を9月17日に発売した。最新版は、ファイルの安全性を確保する機能とウェブサイトのセキュリティの高速スキャニング機能を備えており、これらの機能を武器にシェアの拡大を図る。「No ストレス No ウイルス Norton」をキャッチコピーにしたキャンペーンで大々的にアピール。セキュリティソフト市場でトップを走るトレンドマイクロを追撃する。

新機能でトップシェア獲得狙う

 ユーザーが「ノートン 2010」で作成したファイルの日時やダウンロード元などの特性を記録し、リアルタイムで評価する機能「Quorum(クオラム)」(コード名)を新たに搭載。これは、は全世界で約3500万人、日本国内で約600万人からのユーザーから寄せられるデータを評価基盤にして、インターネット経由で配布されたファイルの特徴が変化すると情報を更新する機能だ。ユーザーはPCなどに保存するファイルのウィルス感染について、常に最新の状況を確認できる。ローワン・トロロープ・コンシューマ製品部門製品開発マーケティング担当シニアバイスプレジデントは「第三者テスト機関のAV─Test.orgによる『Norton 2010 ベータ版』のテストでは、脅威の99.75%が発見できた」と、高い検知率に自信をみせている。

ローワン・トロロープ・コンシューマ製品部門製品開発マーケティング担当シニアバイス プレジデント

 一方、高速スキャニング機能は、インターネットセキュリティソフト「ノートンインターネットセキュリティ 2010」で採用した。スキャン速度がHDDは61秒、SSDでは31秒で、加えてウェブの表示時間が約66秒。他社のソフトよりもストレスなくPCを利用できるという。宣伝キャラクターには、昨年に引き続いてタレントの中川翔子さんを起用。CMなどを通じて新機能をユーザーに訴求していく方針だ。(信澤健太)
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外部リンク

シマンテック=http://www.symantec.com/ja/jp/index.jsp