2009年10月22日に「Windows 7」が発売されて以来、デスクトップPC市場が好調に推移している。発売直後の同年11月は、前年同月比で台数が108.8%、金額で105.6%で3か月ぶりに台数、金額とも前年を上回った。これに加え、「Windows 7」搭載でタッチパネル対応のディスプレイを備えたPCが増えたことで、ディスプレイサイズの“売れ筋”にも変化が起きている。
「Windows 7」は「Windows Touch」機能を搭載し、マルチタッチとジェスチャー操作をサポートしている。このため、大きなサイズの画面で操作するニーズが高まり、ディスプレイのサイズ別では、20~22インチ未満と22インチ以上の比率が、およそ6割を占めている。09年11月単月では、20~22インチ未満の比率がが31.7%まで拡大している。
新タイプのディスプレイが増加したことで、平均単価は、09年9月の9万6000円台を底に伸長し、同年11月には11万2000円まで上昇している。一方のノートPCは、同年11月に台数、金額とも前年同月を上回ったが、12月になると失速気味だ。デスクトップPCの機能性が安定的な需要を生み出しているといえる。
7搭載機が伸びる一方で、アップル製の安価なデスクトップPCが販売台数シェアを伸ばし、同11月は通常月で7%前後のシェアが11.8%まで勢力を拡大している。