LGエレクトロニクス・ジャパン(李 揆弘・代表取締役)は、販売店とのパートナーシップの強化を図る。昨年に引き続き、PCやパーツ系量販店での液晶ディスプレイコーナーの設置、イベントなど売り場作りに力を入れるとともに、今年は量販店などの販売パートナー向けに中国・南京の工場見学を実施する予定。パートナーとのパイプを強固にする施策を積極的に展開していく方針だ。

道山涼司課長
 LGエレクトロニクスは、2009年にLEDバックライト搭載モデル、ゲーミングモニタ、7系統の端子搭載モデルなどの「付加価値モデルを普及価格帯で投入」(道山涼司コンシューマー エレクトロニクス セールスグループ課長)した。これらの製品を武器に、TWOTOP(ツートップ)やソフマップなど、PCやパーツ系量販店を中心に液晶ディスプレイコーナーの設置を提案したり、新製品のプロモーションを展開するなどして拡販施策に力を注いだ。また、製品カタログを刷新。それぞれの製品の特徴や機能を分かりやすく説明し、形状にも工夫を凝らすなどのテコ入れを図った。

 09年は、製品に加えて売り場づくり、マーケティング戦略の強化を図って「製品プラスアルファ」に力を入れた結果、台数ベースで前年比50%増、金額ベースでも同25%増と、業績を大幅に伸ばした。また、女優の蒼井優さんが出演する携帯電話のテレビCM効果でブランド認知度が向上したことも追い風となり、「06年以降の成長にさらに弾みがついた年」(道山課長)となった。

 2010年はさらに販売強化策を加速する方針だ。その一つとして、中国・南京市の工場見学ツアーを4月に実施することを計画。南京市には、同社の工場のほか、研究開発やカスタマサポート拠点を置いていることから、これらの体制や日本法人に置いていない製品をパートナーに公開することで、信頼を高めてパイプを太くするとともに、商談の活性化を目指す。

 同社は、09年の「BCNランキング」液晶ディスプレイ市場では17.2%のシェアで2位。17.6%でトップに立った日本エイサーとは僅差だった。市場は、数年前まで三菱電機やアイ・オー・データ機器など国内メーカーがけん引してきたが、08年ごろから台湾や韓国メーカーの勢いが加速、09年はついに海外メーカー2社が上位を占める形となった。

 2010年、LGエレクトロニクス・ジャパンは、09年に引き続いて店頭での拡販施策やマーケティング活動に力を注ぐとともに、パートナーシップを強化することで日本市場での存在感を高めていく狙い。道山課長は「結果は自ずとついてくる」と、トップシェア獲得に自信を示している。(田沢理恵)