このコーナーでは、1号につき2社のIT・家電メーカーに“同じ内容の質問”を投げかけ、その回答を紹介する。(上)では「製品戦略」を、(下)では「販売戦略」を問う。

Question. 製品戦略は?

【共通質問事項】
(1)どのように製品をアピールしているか? (2)拡販施策は? (3)販売戦略は?




Answer.日本エイサー

(1)【製品アピール】店頭では、コントラストを比較するための映像を用意したり、POPでの訴求も行っている。今年8月にはソフマップ秋葉原リユース総合館の液晶ディスプレイコーナーに「acerコーナー」を設置した。このスペースは、液晶の展示スペースだが、パソコンやプロジェクタを絡めた全体的なソリューション展開もできるという期待もある。通路にも近いので、見せる場としての展示を意識して販売店に提案している。

(2)【拡販施策】今後は、例えば映像編集ソフト、オンラインゲームなど、ソフトメーカーとのタイアップも考えられる。パソコンや液晶ディスプレイとの親和性が高いソフトを用いて使い方の提案を行っていきたい。また、ネットブック「Aspire one」を機にエイサーを知った人々には、当社が液晶ディスプレイメーカーであるということがあまり知られていない。その意味では、ノートPCにディスプレイの技術が反映されていることを訴求できるので、ノートPCと液晶ディスプレイの拡販において相乗効果はある。

(3)【販売戦略】日本市場では、21.5インチ以上の販売が6割以上を占めている。今後も21.5インチ以上のフルHDモデルを中心に注力していく。8月に発売した27インチのQWXGA(最大解像度2048×1152ピクセル)表示に対応したモデルも、予想の10倍以上の台数が売れている。10月には、24インチの白色LEDモデルを日本市場に投入する予定だ。当社は、09年1年間のBCNランキングでトップシェアを獲得できると確信している。

入沢隆弘 事業推進部プロダクト マーケティング課プロダクトマネージャー


Answer.LGエレクトロニクス・ジャパン

(1)【製品アピール】今年は、マーケティング活動を大幅に強化している。『LGが変わった』というイメージをつくる狙いだ。マイクロサイトの立ち上げや、店頭でのイベント、デモ、什器の設置に力を入れている。さらにオンラインゲームソフトメーカーのエヌ・シー・ジャパン(NCジャパン)と業務提携した。当社の液晶ディスプレイを『タワー オブ アイオン』の推奨モニタとして位置づける一方、当社は、キャラクターを利用した展開を行っている。これらの取り組みの結果、前年同期に比べて売り上げは2倍以上に伸びた。長い目でみて、液晶ディスプレイといえば『LGだ』と連想されるようにブランドを構築していく。

(2)【拡販施策】他にない差異化製品を1日でも早くスピーディーに日本市場に投入し、普及価格で需要を掘り起こしていく。当社の90%を占めるワイド画面の最小サイズは21.5インチで展開し、特に24、27インチの大画面に注力していく。27インチは3月から販売を開始したが、日本市場では高価格帯でもニーズに合った製品であれば売れるという手ごたえを感じている。

(3)【販売戦略】当社は、バックライトに白色LEDを採用したディスプレイの先駆者だと思っている。今後は、ラインアップの5割を白色LEDモデルにし、付加価値の高いモデルの強化を図っていく考えだ。このほか、将来的には日本の法人市場への進出も視野に入れている。法人市場も今後はワイド化していくだろう。何年後になるかは予測できないが、その段階になったら参入する計画だ。

朴 胤根 マーケティングマネージャー