7月、デスクトップ・ノートパソコンの販売台数前年同月比が、ネットブックが登場した2008年1月以来、最低の69.5％を記録した。昨年秋発売のWindows 8搭載モデルの不調と、タッチパネルモデルの伸び悩みが響いた。また、この夏の酷暑で、消費が白物家電にシフトしたということも要因の一つと考えられる。しかし、根底にあるのは、市場構造そのものの大きな変化だろう。タブレット端末やスマートフォンの台頭で、個人のデジタル情報が、複数の機器に分散し始めている。パソコンの新たな役割や位置づけの再定義が急務だ。（道越一郎）

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