電気シェーバーで世界No.1のシェアを誇るフィリップスだが、国内市場におけるシェアはまだ低い。背景に日本の独特な市場環境がある。国内市場は年間約500億円といわれている。うち8割がパナソニックやブラウンなどが占める。フィリップスが切り刃を回転して髭を剃る「回転式」なのに対し、ライバルは切り刃が横に振動する「往復式」という違いが大きい。日本人は「往復式」に慣れ親しんでいるのだ。

フィリップス
エレクトロニクス ジャパン
藤井崇雅
コンシューマー
ライフスタイル事業部
マーケティングマネージャー

2008年国内電機メーカー入社。美容家電やエアコンの米州・アジアの企画・マーケティング・販促宣伝を担当。12年フィリップス入社。シェーバー・グルーミング製品のマーケティング戦略・宣伝企画に従事。
 フィリップス エレクトロニクス ジャパンの藤井崇雅マーケティングマネージャーは「フィリップスのシェーバーを実際に使って体験した人の85%が購入したいと回答している」と市場攻略の糸口は体感にあると語る。

 回転式は肌への密着度が高いから剃り残しが少なく、押しつけなくてもいいため敏感肌にやさしい。そして、ワンストロークで剃れるので時短にもつながる。フィリップスはこれを「トリプルZERO」として訴求。購入して3週間試して効果がなければ全額返金を保証する思い切ったキャンペーンを実施するなど、体感を武器に戦う。

左からフィリップスの9000、7000、5000シリーズ