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アップルコンピュータ ジョブズ取締役、パワー社買収の理由を説明
1997/09/15 21:12
米アップルコンピュータによるパワー・コンピューティング社買収の理由をアップルのスティーブ・ジョブズ取締役が従業員に説明した電子メールが5日、インターネット上にリークされた。
それによると、同取締役は互換機戦略を「アップルを脅かす幽霊」と位置付けた上で、今回の買収で「幽霊を取り除いた」としており、アップルの互換機戦略が180度転換したことが明らかになった。
アップル互換機、戦略180度転換 アップル脅かす「幽霊」を退治
●「OS」値上げを断念、メーカー買収を選択
同取締役は全従業員にあてたメールのなかで、まず買収の理由を説明。現行のライセンス料ではMacOSの開発費や販売コストをまかなえず「互換機メーカーに対し1台当たり数百ドルの資金援助をしているようなもの」と指摘。このままではアップルが黒字に転換できないとの見通しを述べた。
また、同社はライセンス料の値上げを要求したが、互換機メーカーが受け入れず、パワー社が最大の互換機メーカーということもあり「(同社を)買収することがベストだという結論に達した」としている。
パワー社以外の互換機メーカーのMac互換機事業に関しては「買収する計画はない」と明言。現行のライセンス契約の順守は約束するが、「(パソコン新規格の)CHRP機に搭載するマックOSのライセンスを供与しないことを決定した」という。
モトローラがMacOS搭載のCHRP機の発売を予定しているが、この決定が販売中止を意味するのかどうかは不明。今後モトローラとの間で協議が難航することが予測される。
●現状維持のままでは、経営改善は非常に困難
また、同取締役はパワー社の顧客のわずか1%が新規のMacユーザーであることを挙げ「互換機はMacOS搭載パソコンのシェア拡大に貢献していない」と指摘。MacOS搭載パソコンのシェアは過去2年で20%も低下しており、「互換機メーカーに資金援助を続けるかぎり経営改善は非常に、難しい」としている。
●まといついた後悔を払拭、未来へ一歩を踏み出した
1988年から92年にかけてMacのシェアが低下した理由は、アップルが互換機を許さなかったからだという説に対し、同取締役は「そう広く信じられているが、その時に互換機を許すことでWindowsに対抗できるだけのシェアを確保できていたかどうか、本当のところは誰にもわからない」と反論。
ところがその互換機を許さなかったという後悔がアップルにまといつき、「不幸にも互換機戦略を誤ってしまった」としている。
ジョブズ取締役は最後に、今回、間違った互換機戦略という「幽霊」を取り除くことで「未来に向かって一歩踏み出した」と結んでいる。
米アップルコンピュータによるパワー・コンピューティング社買収の理由をアップルのスティーブ・ジョブズ取締役が従業員に説明した電子メールが5日、インターネット上にリークされた。
それによると、同取締役は互換機戦略を「アップルを脅かす幽霊」と位置付けた上で、今回の買収で「幽霊を取り除いた」としており、アップルの互換機戦略が180度転換したことが明らかになった。
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