NECは、1992年に「NEC長野」をモデル工場として「トヨタ生産方式」を導入。94年に日本初の1人完結セル生産「ワープロ屋台」を実現し、1人あたりの生産性2倍、フロア生産性10倍を達成する成果を挙げた。00年からはNEC流のSCM(サプライチェーンマネジメント)構築としてデリバリ改革をスタート。生産革新と、NECの営業、生産、調達、物流をすべて同じルールで運用するSCMを構築した。売れ行きに合わせて作る顧客を起点にしたプル生産や全国の物流拠点を共同利用する物流改革に取り組み、数年かけて現在の形をつくり上げた。さらに、今年7月「ものづくり革新ユニット」を創設。付加価値の内部取り込みや、生産革新をベースとしたNECグループのバリューチェーン全体の強化によるグループ全体の収益力・競争力強化のための取り組みを加速させている。(田澤理恵●取材/文)