バックアップソフトメーカーの米バックボーン・ソフトウエアは、データプロテクションに関する統合的なシステム・サービスを提供する「IDP（インテグレーティド・データ・プロテクション）」をコンセプトに事業拡大を図る。バックアップ製品に加えてデータ管理の自動化が可能なソフトの開発に力を注ぎ、今後2－3年で製品化する。

　現在、ストレージに関するユーザーニーズは、データをバックアップするだけでなく、いかに効率的にデータを管理できるかに注目が集まっている。

　シニアプロダクトマーティングマネージャーのチャールズ・W・ケイパー氏は、「企業のデータ量は年を追うごとに増大しており、膨大なデータを自動的に管理できる製品を提供していくことが拡販のカギになる」とみている。日本市場に関しては、「ディザスタ・リカバリの導入機運が高まっている。低価格製品の発売で、大企業だけでなくSMB（中堅・中小企業）でも需要を掘り起こしていく」としている。

　「IDP」ベースのシステム・サービスを提供していくため、監視やレポート機能の活用でデータを集中管理できる「ネットボルト・レポート・マネージャー」や、既存のサーバーにソフトウェアをインストールするだけでデータ複製の運用を可能とした「ネットボルト・レプリケータ」などを昨年発売した。「同社が提供するソフトは、多くのOSをカバーしていることなどを含め、ヘテロジニアス（異機種混在）な環境でも簡単にデータを管理できることが強み」という。今後は、他社のデータストレージ関連製品とも容易に連携が可能な“IDPフレームワーク”の開発を進め、ストレージ関連ソフト市場で主導権を握る考えだ。