クリックテック・ジャパン(垣田正昭社長)は、ビジネスインテリジェンス製品「QlikView」で、iPadやAndroidといったモバイル端末に対応した「Qlik View on Mobile」を展開し、場所やデバイス、用途を問わない「制限のない『探索』」を実現する。

安部知雄マーケティング統括マネージャ(右)と小澤宏ソリューションコンサルタント
クリックテックはスウェーデンで創業し、現在は米国ペンシルベニア州に本社を置く。100か国でソリューションを展開し、2010年度決算は前年対比で44%増を記録するなど、高い成長を示している。2010年に日本法人を設立し、国内の導入企業は200社以上に上る。
これまでのBIは、事前に分析するデータや分析方法、結果の見せ方などを事前に定義し、決められた情報を分析していた。これに対して「QlikView」は、独自の「連想技術」と「インメモリ」によって、明細データの高速分析を実現。ウェブブラウザからその場でデータを分析し、本当に必要な情報を自由に「探索」できる情報プラットフォームだ。
「連想技術」は、明細データのなかから複数の同じ項目名や同じ値の情報を集約して一つの項目として保持。それぞれの項目間の関連性は「ポインタ」によって紐づけて、データ量を圧縮する。この技術によって、20億件以上の大量データをメモリ上で展開できる。
例えば、分析途中に外出しなければならないときでも、ブックマークに登録しておくことによって、「モバイルデバイスから途中から続けて分析を行うことも可能」(小澤宏ソリューションコンサルタント)という。
安部知雄統括マネージャは「パーソナルエディションを用意しているので、Excelで分析しているデータをQlikViewで気軽に試してほしい」と話している。(鍋島蓉子)