大城壮さんは、パッケージソフトウェアの販売を手がけるアシストで情報基盤事業部の営業を担当している。昨年度、営業実績が全社で1位を記録して社長賞を受賞するなど、同社の若きトップ営業パーソンとして注目を浴びている。好業績を支えているのは、完璧な顧客対応を心がける意気込みだ。夜の時間も仕事に使い、プレゼンテーションの準備にいそしんでいる。(構成/ゼンフ ミシャ 写真/横関一浩)
[語る人]
●profile..........大城 壮(おおぎ たけし)
2002年4月、新卒でアシストに入社。1年間、顧客企業に出向した後、自社に戻って営業に配属。システム管理ソフトウェアの営業から、アシスト商材全取扱営業を経て、現在は情報活用分野のソフトウェアを扱う情報基盤事業部営業部門で課長を務めている。営業の第一線に立ちながら、チームの管理も行うプレイングマネジャーとして活躍中だ。
●会社概要.......... オラクルなどのパッケージソフトウェアの販売や技術サポートを手がける。1972年に設立。2011年度の売上高は200億円。従業員数は830人。東京・九段北に本社を構える。
●所属..........情報基盤事業部
営業統括部 営業3部
課長
●営業実績.......... 2012年度の営業成績が全社でNo.1を記録し、社長賞を受賞した。
●仕事.......... 情報活用分野のソフトウェアを商材とする情報基盤事業部に所属し、直販営業のほか、販売パートナーの開拓に携わっている。中堅・中小企業(SMB)に強いシステムインテグレータ(SIer)やIT販社を訪問して、アシストのパートナーになってもらう活動を展開している。1日あたりの訪問件数は平均3社で、昼間はほぼ社外で活動する。資料づくりなど顧客訪問の準備は、夜の時間を使ってこなしている。
休日もすばやくレスポンス
私は仕事をかっちりこなすタイプだと自負している。プレゼンテーション資料は、会社が営業マンのために用意しているものもあるが、私は自分自身で作成する。昼間はお客様への訪問でなかなか時間がとれないので、資料づくりは夜になる。妻と今年1月に生まれたばかりの男の子が待っている家に帰るのが遅くなることを心のなかで詫びながら、時間をかけて念入りに資料を作成し、完璧なプレゼンテーションができるようにしている。
また、お客様からいただいたメールには即座に返信する。だから、休日もノートパソコンやスマートフォンを手放さない。旅行中もそうだ。行った先で電波が通じる場所を求めて、必死になって車であちこちを探し回っていたら、「せっかくの旅行なのに……」と妻に機嫌を損ねられたり(苦笑)、ということもときどきあるが、私はどんな状況にあっても「お客様第一」というスタンスを貫いている。
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大学卒業後、アメリカ出身のビル・トッテン氏が創業したアシストに入社したのは、ベンチャー企業のような雰囲気に魅力を感じたからだ。採用プロセスを通じて、若手でも最初から責任を任せてもらい、自由に活動することができることを実感して、入社を決めた。父が大手メーカーに勤めており、子どもの頃に、歴史のある大企業で働くことについていろいろな話を聞いた。父との会話で、大企業は終身雇用制度で安心感がある一方、社員一人ひとりの個性や能力が軽視されがちということを感じて、私はそういう雰囲気が自分に合わないと判断した。アシストを就職先に選び、父と違う道を歩むことを決心した。
入社して1年目は、お客様である通信系のシステム開発会社に出向して過ごした。30~40代の社員を中心とする若い会社で、私は法人向け企画の資料作成などのお手伝いを担当させてもらった。最初は、「お客様に出向しない同期と比べて、1年間遅れることになるけど、大丈夫かな」と不安に思っていた。しかし、出向の経験は、私を物事に立ち向かう度胸を身につけさせてくれた。そのことが、2年目からのアシストでの仕事に生きたのだと思う。
最初に担当したのは「千葉県」だ。千葉県はどんな産業が盛んなのかと考えたら、大手のテーマパーク運営会社を思いついた。当社とまったく取引のない企業なので、代表番号に電話をかけた。運よく受付を突破し、当社のソフトウェアを説明するための時間をいただいた。なんとか受注にこぎ着け、今でもその企業には重要なお客様となっていただいている。