セイコーエプソンは8月28日、業務用インクジェットプリンター3シリーズを9月11日より順次発売すると発表した。投入する製品は、低・普及価格帯の4色機モデル。これまで多色機に注力していた同社が、4色機に本格的に取り組む。

エプソン販売
吉崎 宏典
取締役 特販営業本部長
 今回リリースしたのは、耐水性に優れる全色顔料インクを採用する大判出力対応のインクジェットプリンター。ラインアップは省スペースなA1出力対応のエントリーシリーズ、CAD図面やポスターなどの高速印刷が可能なスタンダードシリーズ、POPやポスターなどの高品質な出力にも対応するハイパフォーマンスシリーズの3シリーズだ。1年間で1万台の販売を目指す。

 今後成長が予測される大判プリンター市場で、同社の販売台数シェアは22%(同社調べ)で業界3位。今後アナログ印刷からデジタル印刷への転換が進むサイネージ、テキスタイル、ラベルを新規開拓領域と位置づけ注力していく。

 エプソン販売の吉崎宏典・取締役 特販営業本部長は、大判プリンター市場について「インク数別に市場をみると、8色以上の多色機のカテゴリーシェアは2割で、4色機が8割を占める」と説明。さらに、カテゴリー別の同社のシェアでは、多色機市場では39%を獲得しているが、4色機市場では19%とやや低い。大判プリンター市場でシェアを高めるためには4色機の製品、販売戦略を強化する必要があるとした。「4色機市場でシェアが低い要因は、製品ラインアップの少なさにある。そこで今回新製品を投入することにした」と吉崎取締役は話す。

 そこで、SOHOのCAD分野向けにエントリーモデル「SC-T3150/SC-T5150」を投入した。製品だけではなく販売チャネルも増強し、既存チャネルを引き続き活用するとともに、ECサイトでの販売も強化する。販路を拡大・強化することで販売台数を伸ばしていく計画だ。今後も機能を充実させた機種のラインアップを拡充し、国内の4色機のシェアを3~4割に引き上げ、大判プリンター市場の首位奪取を狙う。(山下彰子)