サブスクリプション・ビジネスのためのプラットフォーム製品を提供する米Zuora(ティエン・ツォCEO)は11月8日、同社製品がNECに採用されたと発表した。また、日本市場における新規顧客の開拓を進めるべく、デロイト トーマツ コンサルティングと協業することも明らかにし、重点市場として日本に投資していく方針を改めて示した。

ティエン・ツォ
CEO

 Zuoraの基幹製品である「Zuora Central」は、サブスクリプション・ビジネスのためのプライシング、見積もり、ウェブ販売、契約管理、請求・回収、売上計上、レポート・分析といった各業務のエンジンを備えたプラットフォーム製品。サブスクリプション・ビジネスの上流から下流までを包括的にサポート可能で、「従来のERPやCRM、販売管理などのシステムでは対応できない機能をカバーしている」(ツォCEO)という。

 NECは、自社のサブスクリプション・ビジネスの基盤の主要コンポーネントとして、Zuora Centralを採用した。グローバルでの1000社以上の採用実績を高く評価したという。NEC側は、「多種多様な業種のサブスクリプション・ビジネスを支えるZuoraのプラットフォームを高く評価している。AI技術群の『NEC the WISE』や生体認証『Bio-IDiom』といった先進ICT技術やサービス事業の知見をZuoraのプラットフォームと組み合わせることで、新サービスを迅速に実現できる」とコメントしている。

 また、販路強化の一環として、パートナーシップも拡大している。デロイト トーマツ コンサルティングは、Zuora製品を活用したサブスクリプション型ビジネスへのシフトを支援するコンサルティングサービスを始める。Zuoraとの協業を担当するデロイト トーマツの根岸弘光・執行役員は、「競合製品と比べて課金プロセスの重要な処理などで、Zuoraは競合製品と比べて圧倒的なパフォーマンスを誇り、サブスクリプション・ビジネスをいかに迅速に立ち上げるかという観点で優れている」と話している。

 11月8日に同社が都内で開いたプライベートイベント「Subscribed Tokyo」に合わせて来日したツォCEOは記者会見を開き、「日本人は自分たちのビジネス変革が遅れていると思いがちだが、米国や欧州とほとんど同じスピードでサブスクリプションに向かっている。日本は当社にとって米国に次ぐポテンシャルを持つ市場。サブスクリプション・ビジネスへのシフトが企業の成長を加速させることを啓発し、日本のサブスクリプション化を推し進めていきたい」と話した。(本多和幸)