グーグル・クラウド・ジャパンは4月30日、法人向けのビデオ会議ソリューション「Google Meet」を、5月上旬以降に個人ユーザーにも提供すると発表した。あわせてG Suiteの新エディション「G Suite Essentials」も披露した。

小林直史 G Suiteスペシャリスト

 Google Meetは、グーグルが法人向けに提供してきたビデオ会議ソリューション。個人ユーザーが利用する場合、グーグルアカウントの取得が必要。法人向けと同様に、Gmailやカレンダーから起動できるほか、最大で100人の参加が可能。9月30日までは60分の時間制限が適用されない。

 G Suite Essentialsは、9月30日まで無料で提供する。Google Meetに加え、ドライブやドキュメント、スプレッドシート、スライドなどが利用できる。G Suiteを使っていない企業や組織のチーム単位で導入可能。

 グーグルがG Suiteの門戸を開放する背景には、新型コロナウイルスの感染拡大で、SaaSへのニーズが急激に増えていることがある。今年1月以降、Google Meetの1日の利用は30倍に増加した。今月に入ってからのユーザーの合計利用時間は毎日30億分を超え、毎日300万人が新規で利用を開始。直近の1週間で1日の利用者は1億人を突破したという。

 30日の記者説明会で、グーグル・クラウド・ジャパンの小林直史・G Suiteスペシャリストは「東日本大震災や新型コロナウイルスの感染拡大で、人々の生活や働き方、教育、社会とのつながり方が大きく変わっている」と指摘。その上で「テレワークに代表されるように、テクノロジーが人々の生活を支える中心になっている」と述べ、ITの重要性が高まっていることを紹介した。

 ビデオ会議ソリューションでは、テレワーク需要などで他社もユーザー数を急速に増やしている。グーグルとしても、各社の動向は注視しており、小林G Suiteスペシャリストは「顧客のニーズに応えるようにする」と説明し、他社が実装しているノイズキャンセリングや音声の品質向上、背景の変更といった機能の追加に前向きな姿勢を示した。

 また、他社製品との違いについて「Google Meetは、安全で信頼性の高いインフラ上で構築されている」と強調。さらに、ビデオ会議と録画データがデフォルトで暗号化されることや強力な保護機能などを強みとして挙げ、「全ての皆様に安心安全に使ってもらえる」と訴えた。(齋藤秀平)