DATAFLUCT(データフラクト)は、データ分析の専門知識がなくても機械学習を使った未来予測ができる「Comler(コムラー)」サービスを刷新した。AWSやAzure、GCPといったメガクラウドベンダーが提供している機械学習エンジンを使い、データ分析の専門知識を持たない事業部門の担当者が予測業務を行えるようユーザーインターフェース(UI)を分かりやすく改良。特に分析の元となるデータの集計や正規化、加工などの“前処理”と呼ばれる工程を自動化して、機械学習の活用ハードルを大幅に下げた。
機械学習の活用は主に、現状を分析するビジネスインテリジェンス(BI)系と、未来予測系に大きく分かれており、「とくに売り上げ予測や需要予測といった未来予測はデータ分析の専門家でなければ扱いが難しい領域」(原田一樹CTO)だった。今回の刷新によって、例えば農産物の収穫量予測、自治体による災害予測、金融業における経済指標予測、製造業の生産設備の故障予兆検知、スマートシティ分野での渋滞予測、健康リスク予測など、幅広い業種・業態でAWSなどが提供する「最新の機械学習エンジンを駆使した予測業務の難易度を下げることが可能になる」(原田CTO)という。
原田一樹 CTO
最新の機械学習モデルを実際のビジネスに当てはめて成果を出すには、超えなければならないハードルがいくつかある。過去の失敗例を見るとデータ集計の前処理でつまずいたり、コストをかけて外部の専門家に委託したことで採算が合わなくなったりするケースが多いという。
このためComlerでは前処理のハードルを下げるとともに、社内の事業部門の担当者や意志決定権を持つ経営層、プロジェクトリーダー、IT部門の連携をスムーズに行う“コラボレーション機能”を充実させることで、「コストを抑えてビジネスで具体的な成果を出すことに重点を置いて刷新した」と原田CTOは話す。
Comlerは今年1月にサービスを始めた旧「cloud terminal.」を11月末に刷新したもので、これまでは直販主体で販売してきた。今後は、SIerをはじめとする販売パートナー向けのサポート体制を整備するなどして販路を開拓し、事業拡大を加速させる。(安藤章司)