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豆蔵デジタルホールディングス 板金加工業に焦点当てる情報基盤やロボットで深く入り込む

2022/02/17 16:00

週刊BCN 2022年02月21日vol.1911掲載

 豆蔵デジタルホールディングス(豆蔵デジタルHD)は、今年秋をめどに板金加工業向けの情報基盤サービスを始める。見積もりの作成支援や作業スケジュール管理などが柱で、すでに複数の板金加工会社と実証実験を進めている。板金加工会社は全国に数十万社あると豆蔵デジタルHDではみており、市場規模も十分にあることから情報基盤サービスはSaaSで提供する。板金加工に使う溶接ロボットの制御や、仕掛かり品の管理、搬送を効率化する個別の案件にも応えていく。「板金加工業界に深く入り込んでいく」(中原徹也社長)ことで同分野での自社の競争優位性を高める。
(安藤章司)
 
中原徹也 社長

 板金加工業は中小作業所が多くを占め、見積もりや作業スケジュールを手作業で行っているケースが多い。豆蔵デジタルHDではCADの設計データから見積額を算出したり、作業スケジュールや作業所内の部材の搬送といった工程を自動的に割り出すSaaSの開発に取り組んでいる。中原社長は「見積もりの依頼がきたら、類似性の高い過去のCADデータを検索し、精度の高い見積もりを素早く導き出せる」ようにするなどして、板金加工業の生産性の向上に役立てるプラットフォームづくりを目指す。

 豆蔵デジタルHDグループは、昨年1月に板金加工業向けのCADソフト開発を手掛けるエフエーサービスからレーザー溶接事業を譲渡してもらうことで板金加工関連の知見を手に入れている。傘下の事業会社である豆蔵が持つ産業用ロボット向けソフト開発技術と、同じく傘下の機械・電気電子に長けたコーワメックスの知見を組み合わせることで、板金加工の工場自動化の事業拡大に取り組む。

 今年秋をめどにサービスを始める予定の板金加工業向けの情報基盤サービスは、豆蔵デジタルHDグループが取り組む同業界向けビジネスの重要な付加価値の一つとして位置づけている。

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外部リンク

豆蔵デジタルホールディングス=https://www.mamezo-dhd.com/