オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、主な顧客層とする中堅・中小企業のDX推進を目的に、SaaS型の基幹業務システム「奉行クラウド」を強化している。各企業がインボイス制度と改正電子帳簿保存法への対応を進める中、「制度改正×DX」をキーワードにビジネスチャンスを最大化できると判断したからだ。従来システムの単なる置き換えではなく、業務プロセス全体を一気通貫に変革し、顧客の経営力強化を支援する。

 戦略の核となるのは、5月26日に発表した「奉行クラウド DX Suite」だ。DX Suiteでは、経理と人事労務、販売管理の各領域向けのソリューションを用意し、企業経営の重要な指標となるヒト・モノ・カネに関する具体的な業務をカバーできるようにした。奉行クラウドで提供する製品を領域ごとにまとめた構成になっている。
 
和田成史 社長

 同社は、インボイス制度と改正電帳法への対応次第で、その後の競争力に大きな差が出る可能性が高いとみる。和田成史社長は「既存のシステムを新しいシステムに置き換えるだけでは、逆に業務プロセスが複雑になり、従業員の負担が増えてしまう」と指摘し、業務プロセス全体を対象にDXが進められるDX Suiteは、他社との差別化要素になるとの考えを示す。