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【現場から見たERPの歴史と最新事情・1】日本企業による使われ方の変遷

2022/07/11 10:00

 いまや企業には欠かすことができない「ERP」。この連載では、25年近くERPに携わってきた筆者が実際の現場から見た情報を踏まえて、ERPの導入、保守、展開について解説する。
 

日本における導入ブーム

 Windows95発売、システムが誤作動する可能性があるとされた「2000年問題」、そしてインターネットの普及を契機とした「IT革命」の影響で、1990年代後半は企業にとって既存システムの刷新に迫られた時期だった。そんな中、92年に独SAPが発売したERPパッケージ「SAP R/3」は、欧米を中心に爆発的に普及。その流れは日本にも広まり、ERP導入ブームが巻き起った。

 当初、ITベンダーの宣伝文句は、「業務に合わせてシステムを作るのではなく、ERPパッケージに内包された世界の優良企業によるベストプラクティスを取り入れることで、ビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR)もあわせて行うことができる」というものだった。ところが日本企業にとって、それは幻想であり、実際に現場の抵抗が強く、カスタマイズやアドオンが膨張、導入が長期化し、多額のコストが発生してしまい、プロジェクトが中止になるケースが多々あった。

 また、何とか稼働にこぎつけたものの、会計のみの導入になるなど、本来のERPの思想からかけ離れたケースもあった。この時期は上場企業を中心とする超大手企業に対してコンサルティング会社がプロジェクトを請け負うことが多く、会計のみの導入で数十~百億円超のプロジェクトもあった。なお、この時期のERPのインフラはクライアント・サーバー型の構成がほとんどだった。

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