1998年、メンバー2人で設立して以来、今年9月で丸5年を迎えた。多くのベンチャー企業がネットバブルに浮かれる中、コツコツと持ち前の技術向上に励んだ。念願の秋葉原に本社を構えた。エンジニアを中心に社員数約30人、売上高もここ数年は前年比2割増と堅調だ。だが、ここにきてITから距離を置いた新規事業を模索し始めた。「タラバガニの新しい流通ルートをつくる」、「犬猫などペットの糞尿を収集して健康状態を調べる」など、思いつきはいろいろだ。
「友人に会うと、だいたいタラバガニの話から始める。相手は『気は確かか?』と目を丸くする。しかし、本業を忘れたわけではない」「タラバガニ流通を立ち上げたのちは、ここで得たITノウハウをほかの流通へと横展開する。いつまでもネット企業経営者ではダメ。実業をこなせるプロの経営者でなければ」と、ノウハウ習得に意欲を示す。会社の売り上げの大半がソフトの受託開発。奇抜に見える新規事業のプランも、大きな方向転換の原動力となっていく。
「社員の採用基準は『好奇心が人一倍強いこと』。新規事業の開拓は楽観視している」 当面の目標は、現在建設中の「秋葉原ITセンター」に本社を構えること。5年後は、どんなビジネスを手がける企業グループに成長しているのか。今から楽しみである。
プロフィール
橋元 賢次
(はしもと けんじ)1973年、大阪府交野市生まれ。95年、愛媛大学工学部電気電子工学科卒業。同年、沖LSIテクノロジ関西に入社。ソフトウェアの開発業務などを担当。98年、サイバーテック設立。01年、リナックスカフェ発起人に参加。同社取締役に就任。02年、日本システムインテグレーションパートナーズアソシエーション(JASIPA)理事に就任。