デジタルガレージが本格的に乗り出したブログビジネスの中核人物。個人のブログもすでに3年前から開設しているという先駆者だ。
大学でITを学んで、システム開発会社でもプログラムを経験した。技術畑出身だが、「本当はプログラムを書くのは好きじゃない」のだとか。プログラムはシステムという“形”を作るための実現手段と考えている。
培ってきた技術は、プロジェクトをまとめる上での大きな強み。だが、技術力だけを追求するスペシャリストではなく、いろんな視点を持って1つひとつを糊付けしてまとめていくようなジェネラリストを目指す。
技術力以外のバックグラウンドを固めるため、マーケティングの知識などについては「とにかくあらゆるビジネス書を読んだ」。仕事だけに偏らず、人々とのコミュニケーションも大事にする。「ITはツール。だから、現場の最前線にいる人たちとのつながりを大切にしたい」というのがその理由だ。
敢えて目標を立ててゴールを作るようなことはしない。目標を立てることがすばらしいことだとは思わないから、1日1日が勝負。将来の目標は作らない主義と言うが、「大企業のように、管理職にならないと権限を委譲してもらえないような環境は絶対考えられない」と言い切る姿に闘争心を覗かせる。
今は、正面から自分の力を試せる土俵にいるという。活気あるベンチャー企業が自分の肌に合っている。
プロフィール
佐藤 匡彦
(さとう まさひこ)1977年、宮城県生まれ。97年、千葉工業大学中退。同年、システム開発会社で金融システムの開発、プロジェクトマネージャーを担当。00年、デジタルガレージ入社。技術部門でウェブサイトの受託開発のプロジェクトマネジメント、コンサルティングなどを担当。05年、総合企画本部ブログ&モバイル事業戦略室マネージャー。デジタルガレージ100%出資子会社のテクノラティジャパンに出向し、両業務を兼務。